宝塚市立手塚治虫記念館

また誕生日がやってまいりました。もはや1年経とうがシワが増えようが物忘れが激しくなろうが「生きてるだけでALL OK!なんくるないさぁ」感マシマシな年齢です。

2020年に独立起業し、もう少しで4期突入。自分もびっくりです。いろいろいろいろありましたが、蓋を開くとDXから人材育成、事業アドバイスと幅広く取引先は10社を超え、こけつまろびつなんとか生きてます。

1人ではとうてい無理で、家族やそっと声をかけてくださる仲間、友人、困った時に手を差し伸べてくださった皆さま、チームの皆さま、関わる全ての皆様のおかげです。
本当に、本当にありがとうございます。改めてお礼させてください。

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40代から毎年1つ新しいことに挑戦するようにしています。(元々多動気味というのもありますが…)空手やソロキャン、バンド、あ、SiziU(平均年齢40代後半のNiziUコピー)活動もそうですね…
いろいろ挑戦する中で、下手すぎて心折れること数回。既に撤退したものももちろんありますが、毎度初心者になることで目と心が強制リセットされ、HP1状態で見る景色が人生において結構重要という事を再認識する日々です。

自分が当たり前と思っている事は、別の場所では当たり前ではないという事実、「何かを手放す事で新しい何かを得る」という循環が大切である事、一見関係ないように見える事象が実は繋がっている事など、齢50過ぎてようやく気がつきつつあります。おばちゃん版コネクティングザドッツです。

世界をいろいろな角度から見る事で、野に咲く花の美しさや自然の偉大さ、今あるもののありがたみや畏敬に気づく事も増えた気がします。老眼で世界はにじんで見えますが、にじんでいるからこそより美しく見える、老眼すらギフトだと誰かが言っていたのも、わかる。

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そんな中、今年6月より縁あって兵庫県宝塚市CXO補佐官(非常勤)を拝命し挑戦中です。

CXOのXはトランスフォーメーション(変革)のX、行政変革の伴走支援が主務です。

きっかけはヤフーおよび紀尾井町戦略研究所フェローの先輩、現在は兵庫大学教授でもある宮﨑光世さんよりご縁を繋いでいただきました。本当にありがとうございます。(※宮﨑さんは神戸市CDO補佐官も兼任されています)

何度か訪宝しつつ市職員の方々のお話を伺う日々を経て、気がついたら宝塚市ファンの1人になっていました。会う方全てに魅力がある。
リュックひとつで市内を歩き、美しい山あいの自然と川のせせらぎ、ヨーロッパのような街並みに心打たれていました。
宝塚歌劇も人気すごい。毎日駅から劇場まで大行列なんですよ。
文化と自然の力に毎度感銘を受けています。

実は兵庫県宝塚市は私のルーツの地のひとつでした。
手塚治虫さんです。
手塚さんは、宝塚市出身でした。作品には宝塚歌劇や美しい川や山あいの自然など、宝塚市の原風景が沢山出てきます。

私の父は石油化学系の研究者であり、医学やサイエンスをルーツに持つ手塚作品の大大大ファンで、実家は誇張なく床が抜けるレベルで手塚本が溢れていました。(母が「床が抜けるわッ!全部売れ!」とよく怒っていたような…)

そんな環境下、幼少期は暇さえあれば手塚本(新宝島、リボンの騎士のようなマイルド路線から、鉄腕アトム、どろろ、火の鳥やブラックジャック、ブッダ、アドルフに告ぐ、ネオ・ファウストなど硬派かつ社会的な作品まで)を読みまくる日々を送ります。未就学児には刺激の強い内容もありましたが気にせずガンガン読んでいました。
結果、自分自身の根幹には手塚作品のDNAが脈々と生き続け、その後ゲーム開発やIT、ソーシャルテック系に進路を選んだ原因の一つにこの環境が影響していると思われます。

それから幾千月、宝塚に仕事という架け橋でご縁を頂いたことに偶然とは思えないご縁を感じています。

手塚作品で育った1人として、非力ですが宝塚に少しでも何かをお返しできたらと願ってやみません。

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どうやら自分は意外な組み合わせの何かと何かを繋いだり、光る原石を見つけたりする事がおそらく好きなんだろうな、という事もぼんやりとわかってきました。
事業開発やDX人材育成などの伴走支援分野はまさに、繋いで原石を磨くということにやりがいを感じて続けている気がします。

また、周りには官民越境経験者がどんどん増えて来ました。
一つの地域に越境人材や知見が閉じてしまうよりも、横やななめにゆるやかにつなげて助け合う事ができたら、効果は倍以上になるのではと思っております。インターネットがオープンソース化によって発達していった歴史もあり、ゆるい繋がりの強さを信じている一人です。

さてまだ挑戦は続きます。いくつか走り始めた企画があり、日々ワクワクしながら歩みを進めているところです。

これからもいろいろと皆様にお力をお貸しいただけたら幸いです。

何歳でも新しい何かに挑戦できる時代に、また1年おもろい旅を!

2022/10/09
石原弘子

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